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「俯瞰的視点」の重要性。~今、あなたの仕事は何になる?~
2021.11.10
あなたの参画しているプロジェクトは何に繋がる!?
あなたの会社は何に向かってる!?
日々業務に従事していくなかで上記に円滑かつ具体的に回答できる人はどれくらいいるでしょうか?
本日のテーマは「俯瞰的視点」
多くの人は目の前の業務に一杯いっぱいとなってしまい、上記のような全体俯瞰的視点が抜けてしまいがちです。
もちろん毎日毎日俯瞰しすぎて目の前の業務が疎かになれば本末転倒ですが、定期的でも良いので「全体俯瞰」はとても重要です。
これまでブログを更新させていただく中で、マインドや人間性を中心に書かせていただきました。たしかにそれらは仕事の根幹となるものですので、スキルの土台になり、絶対必要です。ただ、何事にもバランスは重要で、マインドと同時に必ず社会人としてのスキルも向上させなければなりません。
ということで
本日は「目の前の仕事を点で見て、点で行う」を脱却して、「全体を見て、物事の意味や意図を理解して点ではなく線で仕事をする」人材になれるように目をかっぴらいてご覧ください!
※今日の内容が抜けている状態で仕事をしてしまうと、成果も仕事効率も一定の基準で止まってしまう可能性があります。基礎ではありますが実際にできていない人も多い部分になります。できている方も改めて認識をしていただければと思います!
「俯瞰」ができないとどうなる!?
方法を解説する前にまずは「俯瞰」について解説していきます。一言に「俯瞰」と言われても人によって解釈は異なります。まず、定義を明確にしておきます。
俯瞰・・・高い所から見下ろす事。比喩的意味として広い視野で物事を捉える事
正式には物理的な「見下ろす」という意味で使われますがビジネスシーンで「広い視野で物事を捉える事」と表現されます。
冒頭でも伝えた通り入社して目の前の仕事に集中し始めると「自分の仕事がなにに繋がっているか」「会社がどこに向かっているか」を忘れてしまいます。これはいわゆる「点で物事を見ている」「狭い視野で仕事をしてしまっている」状態です。
なぜこのような状態になってしまうかというと「業務が与えられる」という前提が背景にあります。
仕事を与える側(上司側)も与え方が「業務をやるように」、また受けて側もこの状態に疑問を抱かない限り「目の前の業務をやれば良いんだ」となってしまう。両者に問題はあるのですが、重要なのが上司側です。拠点によって離職率が違う。や働く社員の満足度が違う。これらは上司から部下への「俯瞰的視点の付与」によって定量的に数値が変わってくることが往々にしてあります。
仮にそんな上司がいる方でも、部下であるあなたがでいる事もあります。この全体俯瞰をするかしないかでは、仕事のパフォーマンス敷いては成果も大きく変わるはずです。自分のためにも組織の為にも是非自分事としてみていただければと思います。
「業務をただこなす」この行動自体悪いことではありませんが、これでは仕事の本質である“成果”とは程遠く、昇格・昇進・昇給が実現しにくくなります。それはできる限り避けたい状態なのはほぼ皆同じだと思いますので、それらを避けるためにも読み進めてみましょう。
まず、上記した行動起因で起きる問題として以下が挙げられます。
①問題分析能力の欠如
=全体を見れていないので問題発見できる視野がない、ゆえに問題の本質を見つけられない
②PDCA・定量的評価の軽薄化
=物事の成果を図る際に使われる“定量化”これを理解しないまま感覚での日々の振り返りをしてしまい、生産性が上がらない
③計画が立てられない
=与えられた業務をこなすだけになり、全体の戦略(線)を描けない。①に通ずる
④第一象限過多によるタスクオーバー化
=全体戦略がないため、事前対処が少ない。故に第一象限(緊急かつ重要)の対応に追われ、優先順位付ができないタスク管理状況となり業務過多となる。
⑤④から通じて、全体俯瞰し整理する時間もなく、日々業務に追われ心身疲弊
⑥点で捉えているので仕事の意味を理解できていない。故に仕事の価値を伝えられない(感じられない)⇒仕事のモチベーション低下
挙げだすとまだまだ出そうですがこの辺で・・・
といって先輩から教わった仕事をそのまま遂行するだけになってしまっていたり、その仕事の意図を理解していないと上記した状態に陥ってしまったりしてご自身の仕事の成果を低下したり、精神的身体的にもダメージが来てしまいます。
俯瞰的視点をイメージしやすいように例えてみました!
こんな感じになってしまいます。かなり効率が悪そうだったり、順番が違うことは明白です。
もう少しプライベートで例えるなら
服を買いにお店にいったとき、自分が持ってるどの服と合わせるのか。どんなコーディネートをしたいのか自分のクローゼットをイメージしながら「合うかなあ」と吟味する
こんな具合でしょうか。皆さん、日ごろから「俯瞰」実はしてますよね。
ただこれが仕事になると抜けてしまったりします。なぜなら「業務としてやること」になってしまうから。
俯瞰的視点の例を挙げておくと
自分の会社、事業の背景を知ったうえで、今ある業務の意味を理解する。(背景と今をつなぎ合わせて線にする)
就活において、ハウツーを調べてやみくもに自己分析をするのではなくて、自己分析が必要な本質理由を探り、理解したうえで自己分析をする(ハウツーと背景をつなぎ選にする)
「好きな仕事・コトじゃないからできない」という意見もあるかもしれませんが、その考えが前提ずれてる可能性があり
「俯瞰的視点がないから好きになっていないだけ」という観点もあることを忘れてはいけません。
もし俯瞰的視点をもつことができれば「思わぬところに好きがあった」なんてことも可能性として生まれてきます。俯瞰的視点がないと失うものがあるという悲観だけでなく「やれば可能性(希望)があれば取り組める」見方を変えながら是非理解を深めてみましょう!
「俯瞰的視点」を得るには!?
俯瞰的視点の重要性はご理解いただけたと思いますのでここからはどうすれば良いのか。解説していきます。
3STEPに分けて解説していきます!
STEP①物事の意図を理解し、アウトプットする。
STEP②営業計画書をイメージする
STEP③具体的なPDCA化
これは冒頭の4つの質問を思い出しましょう。
今のあなたの仕事は何に向かってる!?
あなたの参画しているプロジェクトは何に繋がる!?
あなたの組織は何に向かってる!?
あなたの会社は何に向かってる!?
これを考える事が第一歩です。先ほどの例のように「物事の背景やハウツーの本質」を考えてみると見いだせるかもしれません。営業であれば、ただ数字を取ることが目的ではないはずです。数字を取るためにあなたは生まれてきたわけではないはずです。
なぜその会社は存在するのか。
なぜその事業ができたのか。
なぜその業務は必要なのか。
その業務で必要と教わったスキルや心構えはなぜ必要なのか。
この視点があるだけで例えば会社がMVVを創る理由(過去ブログはこちら)、だったり、皆さんが属する組織で行っている行動の意図が理解できるようになります。
前回の記事でも出しましたが、俯瞰的視点が抜けてしまうと「批評家」になってしまいます。そしてキャリアダウンを歩んでしまいます。
※営業をしていない人は自組織の事業計画書のイメージ。
STEP②は、主に組織を見る人は必須、そうでなくても持っておくと良い視点です。一言でいうなら「自分の属する組織の営業計画をどれくらい書けるか」という事になります。
出来ているかどうかこの質問を考えてみましょう。
「あなたの組織が四半期(半期)ごとに目指している組織を教えてください。」
どうでしょうか!?
明確な姿や数字はイメージできたでしょうか!?
部下を持つ立場の人は考えられているでしょうか!?そしてそれを部下に伝えられているでしょうか!?抽象的すぎるもので学生レベルになっていないでしょうか!?
部下の立場のひとでも、この質問が答えられるように上の人間にキャッチアップは出来ていますでしょうか!?上司が教えてくれないから~と言い訳が思い浮かんでいないでしょうか!?
営業計画書はいわば営業を推進するための羅針盤のようなもので、「いつ、何を、誰に、なぜ届けるのか」方向性を示すためにも必要です。
STEP①ができていないと書ける人は少ないと思います。
この営業計画書を創ることは俯瞰的視点が必須であることはもちろんのこと、【アクションプランの明確化】ができます。
実際に計画を立て、PDCAを回していくわけですがここで重要なのが「見えている問題の後ろにある背景」を見つける事。先ほどの“意図”とは少し意味が異なります。
ここでいう「背景」とは「物事の本質課題」の事を指します。
俯瞰的視点で業務、事業部、会社を見れていたとしても、事業計画に記載した数字成果を出すことが会社として最も重要なこと。
そんなとき例えば成果が出なかったとき、「見えている問題」でPDCAを止めてしまったり、振り返ってるつもりになっている人がいます。大事なのは「見えない問題」を発見して「なぜそれが起きたのか」を具体化、解決することが成果に繋げる最重要のポイントとなります。「なぜそれが起きたのか」「どのような修正をしたのか」答えられなければ、あなたは俯瞰的視点が抜けていたと言えるでしょう。
では実際に問題解決の際に有効と言われる課題発見方法をご紹介します。
■なぜなぜ分析
聞いたことがある方も多いのではないでしょうか!?
例えば「数字が出ない」などの事由が発生したときになぜその結果になったのか複数回「なぜを繰り返す」ことです。
このような具合です。繰り返すのは簡単そうですがここで二つ注意点があります。
①最初の原因だと思っていた〇〇はもっと深堀すると■■になる。いわば本質に近くなる。という事。
画像の通り、深ぼると結果「最初と全然違うじゃん」となる事が多いので、次にする改善アクションがより具体化されたり、質の高いものになるはずです。これを毎日繰り返すわけですから、日ごとの振り返りの積み重ねがいかに重要か分かるかと思います。
②〇〇、△△が抽象的すぎると本質には届かない
とはいえ、ただ深掘りをしていくだけでは意味がありません。
まずは例をご確認ください。
【悪い例】
・取引先に送る資料をミスした
・先月の売上が目標よりも低かった
・チームの雰囲気が悪い
【良い例】
・取引先A社へメールで送る〇〇の資料の✕✕の部分に誤りがあった
・先月の売上が目標〇〇円に対して✕✕%下回った
・直近1年間でのチーム内退職率が全社平均より〇〇%高い
悪い例に具体性がないことがわかるかと思います。
良い例は定量的にも事象を捕えていますので具体的に「〇%まで引き上げる」のように目標・行動も具体的になりやすいです。
何をどのようにミスしたのか、目標よりどれくらい低かったのか、雰囲気が悪いとはそもそもどういう状態なのか。その後原因を掘り下げられるように定義しましょう。
番外編
この俯瞰的視点が抜けてしまう人に関連する事として・・・
「整理整頓」も重要です。
そう侮ったあなた!かなり本質部分かもしれませんので是非最後までスクロールを。
まずここでいう整理整頓は二つあります。
「物理的整理整頓」
「心理的整理整頓」
まずはこのチェックリストを皆さんつけてみましょう。
□書類や・パソコン内の不要なファイルやを破棄・削除している。
□保存したファイルがどこにあるのか、すぐにわかる。
□ファイル内でカテゴリを作成し適切な分類ができている。
□フォルダ・ファイル名は統一されていてわかりやすく整理されている。
□デスク上は整理するよう日々心掛けている。
□社内連絡ツールでグループ整理が適切にできているのでレスポンスが早い
□使ったものはもとに戻す。
いくつチェックがついたでしょうか!?
これらができていないと俯瞰的視点はもちろん、仕事の優先順位付けができるようになり生産性の向上にもつながります。仕事の集中力にも影響が出ます。
ですので下記のような状態にならないように今一度見直しましょう!
□パソコンのデスクトップがぐちゃぐちゃ。
□いつまでの不要なデータや書類を保持している。
□未読メッセージがたまり切っている
小さな事かも知れませんが「塵も積もれば山となる」
仕事の俯瞰的視点の前にこの整理整頓から見直すべき人も多いかもしれません。
次に心理的整理整頓
「心理的」と聞くとスピリチュアルに感じる人も多いかもしれませんが一言でいうと「自分の頭の中の整理」です。
やる事が多すぎて整理しきれていない。やろうと思っていたことを忘れてしまった。
そんな出来事がある方は要注意
例えば簡単に出来る事として「週に一回は15分の内省タイムを創る」などです。自分が1週間過ごして起きた出来事や、なぜ自分はその判断をしたのか。なぜ1週間○○のような結果になったのか。頭のなかに考えるだけでなくノートに書き出してみるという手法です。
これは「トップ5%社員の習慣」でも紹介されていた方法で、かなり有効です。
問題を問題として放置せず、必ず振り返るということですね。実際にこの「週に15分の内省」を用いて労働時間が8%減ったという例もあるそうなので、是非取り組んでみましょう♪
入り組んだ課題を解決できるなど業務的効果はもちろんですが、これをする事で頭がすっきりしたりした。など方法によっては「瞑想」のような効果もありそうです。
忙しい仕事をしているからこそ、「少し冷静になる瞬間」は心理的に落ち着いたり、成果につながるかも知れません。
忙しくて無理だ!余裕ないわ!
まとめ
さて、ここまで俯瞰的視点の重要性やその視点を生み出す方法について書いていきました!最後に本日の内容をまとめます!
俯瞰的視点で捉えるとは「広い視野で物事を捉える事」でこれができていないのは「野球のルールなどを理解しないまま、素振りやピッチング練習に取り掛かる」ようなもので、成果も仕事効率も一定の基準で止まってしまう可能性がある。これが引き起る原因としては目の前の業務に一杯いっぱいとなってしまったり上司部下双方の認識不足によって引き起る。活躍する社会人として「目の前の仕事を点で見て、点で行う」を脱却して、「全体を見て、物事の意味や意図を理解して点ではなく線で仕事をする」ことは必須なのである。
俯瞰的視点について「好きな仕事・コトじゃないからできない」という意見もあるかもしれないが、その考えが前提ずれてる可能性があり「俯瞰的視点がないから好きになっていないだけ」という観点もあることを忘れてはいけません。もし俯瞰的視点を持つことができれば「思わぬところに好きがあった」なんて新たな可能性が生まれる事もある。
俯瞰的視点で捉えるようにするためには三つのステップがあり【STEP①】物事の意図を理解し、アウトプットする。【STEP②】営業計画書をイメージする【STEP③】具体的なPDCA化これらを毎日「思わぬところに好きがあった」なんてことも可能性として生まれてきますPDCA回して実行していく。その中で重要な問題発見のフレームワークとしては■なぜなぜ分析がある。具体的に・定量的に課題を捉えることで本質的な課題発見に繋がったり、次回アクションの具体化・明確化につなげることができる。
補足として俯瞰的視点を持つために日ごろの整理整頓も重要。整理整頓には「物理的整理整頓」「心理的整理整頓」があり自身の仕事効率につなげることができる。特に忙しい人ほど「週に一回は15分の内省タイムを創る」事で自身の頭の整理にもつながり忙しいからこそあえてこの時間を創ることは「活躍する上位5%社員」が実際に実践しているのである。
本日の内容で成果が高まり、スキルを高められる人が一人でも増えると幸いです!
以上、俯瞰的視点の重要性についてでした!