エンゲージメントプラットフォーム「TUNAG」を展開する株式会社スタメン。創業わずか4年でマザーズ上場を実現した同社ですが、CSOの丸岡智泰さんは「私たちは今まさに新たな成長フェーズを迎えつつある」と言います。新進気鋭のスタートアップ企業が、これから目指すビジョンとは。その実現のために、どのような人材を必要としているのか。お話しを伺いました。

「エンゲージメント」に着目したサービスで、新たなマーケットを開拓

　　まずは丸岡さまのご経歴から教えてください。

学生時代はスタートアップでアルバイトをしたり、自分でも小規模ながら事業を手がけたりしていたのですが、より大きなスケールでビジネスに携わってみたいという思いから、卒業後は株式会社リクルートへと就職しました。最初に任されたのは、「スーモカウンター」というリアル店舗型の不動産サービスです。ここでは個人営業や法人営業、複数店舗のマネジメント業務などを3年ほど担当します。社内の新規事業提案コンテストに参加したことをきっかけに、新たなプロジェクトの立ち上げに携わる機会にも恵まれました。そうした経験は、今でも私の糧になっています。

　　そこからどのような経緯でスタメンへとジョインすることになったのでしょう？

スタメンの創業代表者である加藤が、私の知人の元上司だったという縁で、最初は本当に軽い気持ちでオフィス訪問をさせていただいたんです。そこで現代表の大西とも初めて出会ったのですが、あっという間に意気投合し、気がつけば副業というかたちで事業を手伝うようになっていました。

加藤や大西をはじめとした創業メンバーと仕事をするようになって、何より驚いたのはその先見性と行動力です。企業経営におけるエンゲージメントの重要性をいちはやく見抜き、それをスピーディーにサービスへと落とし込んでいく。その手腕は圧倒的で「この人たちと、もっと一緒に働きたい」と思うまで、それほど時間はかかりませんでした。リクルートを退職すると、2017年にはスタメン初のセールス担当として正式にジョインし、現在はCSOのポジションを担っています。

700社以上が導入！エンゲージメントプラットフォーム「TUNAG」の強みとは

　　御社の事業内容を改めて教えてください。

「一人でも多くの人に、感動を届け、幸せを広める。」という経営理念のもと、HRやセキュリティといった領域でITサービスを提供しています。なかでも弊社の成長の原動力となってきたのが、法人向けのエンゲージメントプラットフォーム「TUNAG」です。組織課題の改善に向けた施策の設計から、実行、分析、改善活動までをワンストップで支えるツールとして、従業員数が一万名を超えるグローバル企業から、十数人規模の企業や団体まで、700社以上でご導入いただいております。

　　競合するサービスと比較したとき、「TUNAG」の強みはどこにあるのでしょう？

まずは機能の豊富さです。チャットや日報、プロフィール、ワークフローといった基本機能に加え、エンゲージメントの向上や業務DXに役立つさまざまな機能を取り揃えました。それらを自由にカスタマイズしていただくことで、お客様それぞれの課題に最適化されたオールインワンのツールとしてご活用いただけます。

カスタマーサクセスも強みのひとつです。単に「サービスを提供して終わり」ではなく、まずは私たちがコンサルタントのようなポジションでエンゲージメント向上のための施策を提示し、「TUNAG」を用いてPDCAを一緒に回していく、といったイメージでしょうか。そんな伴走型の支援を得意としています。

　　どのような企業からのニーズが大きいのでしょうか？

規模や業種、業態を問わずさまざまな企業から引き合いをいただいていますが、導入実績が多いのは飲食・小売・物流・製造といった業界です。「TUNAG」はスマホでも使えるため、いわゆる「現場」で働くノンデスクワーカーのみなさんにも、スムーズにご利用していただける点を高く評価していただいております。

お客様のなかには「TUNAGのおかげでコロナ禍を乗り越えられた」と仰ってくださる方も少なくありません。特に飲食業界のみなさまは、コロナ禍で身動きがとれないなか、経営層とスタッフをつなぐツールとして「TUNAG」を活用されていたと伺っています。そういったお話しを聞くと「ああ、このサービスをつくって良かった」と心から実感できますね。

スタメンは社員全員が「スターメンバー」として活躍できる会社です

　　現在スタメンでは、どのような方が働かれているのでしょうか？

メンバーのバックグラウンドは本当にさまざまで、人材業界や不動産業界からの転職者もいれば、なかには元々はお笑い芸人として活動していた、というメンバーもいます。近年は新卒で入社してくる方も少なくありません。ただ、やはり多いのは、それまでの職場や学校で「組織と人」というテーマに自分なりの問題意識を抱えてきた、という方です。だからこそクライアントの抱えるさまざまな組織課題と真正面から向き合うことに、やりがいを見出しているメンバーが多い。一方で最近は、よりシンプルに「スタートアップで新しいことに挑戦したい」という動機で入社してきた人も増えていて、それも組織の成長のためには良い傾向だと捉えています。

　　御社で活躍されているメンバーに、何か共通点はありますか？

まず前提としてお伝えしたいのは、弊社の「スタメン」という社名は「スターメンバー」の略だと言うことです。メンバーの誰もが会社の未来を牽引するスターとして活躍できるよう、教育制度や支援体制の充実に努めています。その上で、成長速度が著しいメンバーに共通しているのは「変化への適応力」です。変化を恐れるのではなく、楽しんで乗りこなせる。そんな人が、力を発揮しやすい環境だと思います。

では、どうすれば変化を積極的に楽しめるのか。僕がよくメンバーに伝えているのは「コトに向き合う」ということです。属人的な事柄に惑わされず、目の前の課題にいかにできるか。逆説的に聞こえるかもしれませんが、それが変化を乗りこなすための、ひとつのコツだと考えています。

　　ほかに丸岡さんがメンバーのみなさんに伝えていることがあれば教えてください。

挑戦することの大切さですね。せっかくスタートアップの世界に飛び込んだのですから、自分のやりたいことをやらなければもったいない。会社全体としても今期のスローガンに「トライ」を掲げています。みんなどんどん自分の個性を伸ばしていってほしいし、これまで弊社の枠をはみ出すようなチャレンジをしてほしい。その一貫として「スタープロジェクト（通称：スタプロ）」という新規事業立案コンテストを定期的に開催しています。今年の2月にリリースされた「漏洩チェッカー」というクラウド型情報漏洩対策ツールも、スタプロから生まれたものです。そうした大きな「トライ」に加えて、日々の業務のなかでも一人ひとりが小さな「トライ」を続けられるよう、若手であっても積極的に意見を発信できる場を設けています。

第二創業期を迎える今、ともに新たなトライができるメンバーを

　　御社の今後の展望を教えてください。

まずは「TUNAG」を通じて、さらに多くの企業のエンゲージメントの向上をサポートしていきたいですね。さまざまな調査で明らかになっていますが、日本全体でみると「働きがいをもって働けている人」というのはまだまだ少ないのが実情です。そういった社会を変えていくこと、生き生きと働ける人を増やしていくことが、私たちの使命だと感じています。

それと同時に「TUNAG」や「漏洩チェッカー」に続くような、新たなサービスの創出にも挑んでいくつもりです。そうすることで非連続な成長を実現したい。いわば私たちスタメンは、今がまさに第二創業期だと言っても過言ではありません。そんな刺激的な環境で、ともにトライできるメンバーを広く募集しています。

　　スタメンで働きたいと考えている候補者のみなさまにメッセージをお願いいたします。

スタートアップの世界には、あらかじめ決められた「正解」はありません。あるのは無数の選択肢だけです。自分の「選択」を「正解」に変えられるかどうかは、自分自身の行動次第。そこが難しさでもあり、醍醐味でもあります。ますます予測不可能になる時代のなかで、ともに新たな「正解」を模索していける。そんな仲間と出会えたら嬉しいですね。

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